片翼の君

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だって……… 「………空が…。」 「空?」 日向は聞き返すが、それだけ言うと私は再び口を紡いだ。 彼は深い溜め息を吐いた。 ダルいのなら無理してここに居る事なんてないのに。 私が悪いみたいじゃない。 「ねぇ、君が死ぬのは勝手だけど、その後の事考えた事ある? そんなんじゃ誰からも愛されないよ。」 お説教ですか。 「愛?そんなもの、必要ないわ。」 そう、愛なんて必要ない。 もう裏切られるなんて…こりごりだから。 「そんな事ないよ。」 何がわかるの。 もう……知らない。  
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