片翼の君

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こんな事を他人に、しかも初対面の人に話すのは初めてだった。 自分でも何で話したのかはわからないままに。 余計な詮索をするわけでもなく、下手に同情するわけでもない。 ただ、黙って聞いていた。 彼には他の人と違う何かを感じた。 全面的にではないが、彼なら信じても良いかなって思った。 全てを話し終えた後、彼は優しく微笑み手を差し出した。 その手は私をフェンスの内側へと導いた。 そして彼は言った。 「なぁ…、GAME…しようぜ?」 頭にクエスチョンを浮かべていると、彼は更に続ける。 「瀬高葉摘、お前は俺に恋をする。 宣戦布告…いや、予言だ。」  
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