9529人が本棚に入れています
本棚に追加
季節は10月、秋真っ盛りである。
文化祭も無事終わり、次のイベントが近づいてきた。
秋と言えば、体育祭ッ!!
俺は特に運動神経がいい訳でもなく、かと言って運動音痴でもない。
うん、平凡ッて訳ですよ。
「今から体育祭実行委員を決めるぞー」
担任のやる気のない声が教室中に響く。
(絶対やりたくないなー)
俺は机に肘をつき黒板を見る。
「誰か立候補とかないのか~??」
(誰がそんなめんどくさい事するかッてーの)
「俺、やります」
俺は声がする方に目をやると、立候補していたのは優弥だった。
優弥が立候補した事により、クラスの女子は騒ぎ立てる。
(これだからモテる奴は・・・別に羨ましいなんて思ってねぇしッ)
「先生、俺がもう1人の実行委員決めていいですか??」
「おー、適当に決めてくれ」
先生、適当すぎますよ・・・。
女子達は優弥に選ばれたいのか、物凄いアピールの仕様だった。
(絶対選ばれませんように)
俺は目を合わせないように窓の外を見る。
すると優弥が俺の目の前までやってきた。
「一緒にやってくれるよね??」
ま じ で
優弥を見ると顔はニコニコしているが、後ろから黒い影が・・・。
断ったら俺の身に危険が迫るかもしれない・・・。
「しょッ、しょうがねーなぁ!!」
優弥が廉先輩に似てきたなぁと思った瞬間だった。
最初のコメントを投稿しよう!