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ーカランカラン
店の中は殆ど先輩のチームの人達ばかりが集まっていた。
そして、龍稀先輩を見るやいなや皆息をのむ。
うん、皆が思ってる事俺わかるかもしんない。
多分、龍稀先輩のスーツ姿+色気でやれらたんだッ!!
滅多に見る事が出来ないであろう、総長のスーツ姿。
皆が見たがる気持ちわかるよ。
だって、色気ムンムンだもんねー。
マスターでさえ、目を見開いてガン見だし。
そんな視線に耐え切れなくなったのか先輩が舌打ちをすると皆先輩から目線を逸らした。
それから俺達は夜遅くまでBarで打ち上げをしていた。
打ち上げも終わり、俺は龍稀先輩に家まで送ってもらう。
「文化祭、楽しかったね」
俺にとっては高校生活初めての文化祭だし。
「ああ」
先輩は絶対今回が初めての参加だと思う。
薄暗い道を二人手を繋いで歩く。
俺は拉致られた場所を通ると自然に手を握る力が強まる。
先輩は察してくれたのか、先輩も強い力で握り返してくれた。
「そうだッ、龍稀先輩ッ!!公園寄って行きませんか??」
俺は目についた公園を指差し、先輩の手を引っ張る。
公園には電柱が1本しかなく、奥に行くに連れ薄暗い。
俺は一番手前にあるブランコに乗った。
ーギーコギーコ
何年ぶりかに乗るブランコ。
俺は足を地面につけたままブラブラと上下に動かす。
「好きなのか ブランコ」
ふっと顔を上げると、俺の前に龍稀先輩が立っていた。
「小さい頃はよく乗ってました」
そう言って俺はブランコから降り、先輩の前に立つ。
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