一難去ってまた一難

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季節は10月、秋真っ盛りである。 文化祭も無事終わり、次のイベントが近づいてきた。 秋と言えば、体育祭ッ!! 俺は特に運動神経がいい訳でもなく、かと言って運動音痴でもない。 うん、平凡ッて訳ですよ。 「今から体育祭実行委員を決めるぞー」 担任のやる気のない声が教室中に響く。 (絶対やりたくないなー) 俺は机に肘をつき黒板を見る。 「誰か立候補とかないのか~??」 (誰がそんなめんどくさい事するかッてーの) 「俺、やります」 俺は声がする方に目をやると、立候補していたのは優弥だった。 優弥が立候補した事により、クラスの女子は騒ぎ立てる。 (これだからモテる奴は・・・別に羨ましいなんて思ってねぇしッ) 「先生、俺がもう1人の実行委員決めていいですか??」 「おー、適当に決めてくれ」 先生、適当すぎますよ・・・。 女子達は優弥に選ばれたいのか、物凄いアピールの仕様だった。 (絶対選ばれませんように) 俺は目を合わせないように窓の外を見る。 すると優弥が俺の目の前までやってきた。 「一緒にやってくれるよね??」 ま じ で 優弥を見ると顔はニコニコしているが、後ろから黒い影が・・・。 断ったら俺の身に危険が迫るかもしれない・・・。 「しょッ、しょうがねーなぁ!!」 優弥が廉先輩に似てきたなぁと思った瞬間だった。
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