当たって砕けよ

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「あのッ、俺まだ片付けが残ってるんで先帰ってもらっていいですよ」 俺は後片付けを任されている為、先に帰る事はできない。 ッて言うか、クラス全員での片付けなんだけどねーー。 俺がそう言うと、龍稀先輩はクラス全員に睨みを効かせる。 すると文化祭実行委員が話しかけてきた。 「たッ、高木君と山城君はかッ、帰ってもいいよ」 おずおずと話し出す実行委員。 「そっか、変に気使わせてごめんね。直人、俺達帰ろッか」 俺も実行委員に一言侘びをいれ、身支度を済ませる。 そして俺達は文化祭の打ち上げをするべく、いつものBarへと向かう。 向かう途中でも周囲の視線は龍稀先輩と廉先輩へと向いている。 (つか、先輩達目立ちすぎ!!) 「あの、何でスーツのままなんですか??」 俺は龍稀先輩に問いかける。 「あー、また着替えんのめんどくせぇから」 そーいう事ですか。 すると龍稀先輩の横を歩いていた廉先輩が話し出す。 「いやぁ、午前中大変だったんだよッ!!お客は沢山来る割りには、直人くん達が来ないし。龍稀の機嫌が悪いのなんの。」 やれやれと言った感じで話す廉先輩を龍稀先輩は睨み返す。 「だってホントの事だも~ん」 そうこうしている間に俺達はBarに到着。
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