若き騎士の卵

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「なっちゃん、悪いけどさ、お兄ちゃん達は生徒会の仕事があるから先に行ってるな。」 「ん、わかった。 さっさと行けよ、馬鹿兄貴。」 「それじゃ、行ってきますのチュウをちょうだい。」 「愛美姉、怒るよ?」 俺は三人に向かって、異常な程の殺気を向けると、脱兎の如く走り去った。 「はぁ....疲れる。」 「よう、朝から疲れた顔をしているな(笑)」 俺の頭に手を置いてきたのは、小学校からの腐れ縁の香坂 刃(こうさか じん)だった。 「俺の頭に手を置くな❗」 「あははは、そう怒るなよ。 俺達、親友だろ?」 「シンユウ? 誰がですか? ただの顔見知りなんですけど?」 「お前な....⤵ 本当にへこむから止めてくれよ。」 「悪い悪い💧 そう落ち込むなよ。」 「本当か?」 俺はしゃがんで落ち込む刃の肩に手を置いて言うと、刃は顔を見上げて言った。
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