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小さな子には答えを与えるが、育った子には考えさせる。
「エミリーは何故だと思う?」
「…暦が一回りしたら2400年
経つから…。1つの暦を2
度経験する程長生きする人
は居ない為数えなかった、
でしょうか?」
育った子は物事を難しく考えるのが好きなようだ。
「それも有るだろうね。でも
本当はもっと簡単で、昔は
“数を数える”という概念
が無かったんだ。」
「では、1つの暦が200年とい
うのは、どうやって数えた
んですか?」
すぐに次の質問が飛んでくるところが、小さい子と違う面白いところだ。
「ふふっ。どうしたと思う?」
「それは…」
「暦が作られた頃は、きっか
り200年で区切られていな
かったと言われている。つ
まり、数を数える概念が出
来上がってから私たちが使
っている今の暦になったと
いう事だ。」
歴史の中には、この様にいい加減な物も結構有る。
「へぇ~、ふっしぎー!」
小さい子の、何でも素直にうなずいてくれるところも面白い。
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