第1章1話 マリアーナ.

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「ふーん。そうなんだ。」 ファッジはダンの一言で納得したようだった。 …このセリフなら私にも言えたぞ?(笑) 「…ぃ…?」 「えー、聞けば良いじゃん。」 「ぇぇ…」 ナタリーとシンディーがごにょごにょ言っている。 正確にはシンディーの声は丸聞こえだが。 「僕、言ってあげる!」 お、ロダンが立ち上がった。 「風に乗ってどっか行っちゃ  った人間はどっか行っちゃ  って、えーと…ん?」 この村の5歳児の思考回路はこの程度である。 ロダンが特別ぼーっとしている訳ではない。 「何処に行ったのか、って事  かな?」 ロダンは混乱中なのでナタリーに直接聞こう。 「…はい。」 ナタリーは大人しくて口数が少ないが、5歳トリオの中では1番キレる。
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