序 章        

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“神”の声を直接聞ける人を「神官」と呼ぶ。 神官は言った。 魔法族を排除しろ。さもなくば我々人間は滅ぼされる。 勿論、我々魔法族は他の種族の存在を脅かすつもりなどない。 と言うのも魔法族とは、魔物や霊物や妖精、小人・巨人そして人間、という種族を越えた集合体なのだ。 “魔法族”と言う名の生き物が居る訳ではない。 魔力を持つ者が集まっているだけなのだ。 言い換えれば、どの種族も自分の家族で友達の家族。 滅ぼす気など有る訳が無い。
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