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講堂は改修工事が終わったばかりとパンフレットに書いてあったように、校舎と同様キレイで、私は固まってしまった。
「咲暮ッ!!何してるの?!クラス貼ってあるから見に行こうよ~」
「ごめん、ごめん。行こ~」
講堂脇の掲示板にクラス発表の紙が貼ってあった。
「咲暮何組~?」
「全然見えない~!!」
「これだから、チビッ子は(笑)」
「それ禁句ッ!!望は??」
「えっ~とね、今探してるからちょっと待って。」
望は165㌢と身長が高い。それに比べて私は152㌢。背の順では前から4番以内に入れる。
私が不貞腐れていると、望が大きな声を出した。
「咲暮ッ!!あった!あったよ!!2人とも4組~!一緒のクラスだよ!!」
「えっ?!本当に?やったぁ~☆」
「すごいね!5クラスもあるのに、一緒になれるなんて。」
「ねッ!!中1以来じゃない?一緒になるの。」
「そうだよ~!うわぁ、めっちゃ嬉しい!」
「あっ、そろそろ中入らなきゃ。」
「だね。」
そう言って私たちは講堂に入り、自分たちの座席を確認すると着席した。
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