2147人が本棚に入れています
本棚に追加
「…よし!」
満足げに朝斗が言う。
許可が出たと思ったのか、和志があたしを見て、改めてキスをした。
「…ここで誓えて良かった」
「そか。オレも………良かった」
ニカッと笑ってあたしを抱き上げる。
ふんわりとレースが揺れた。
すると、黙って見ていた仲間たちから紙テープと紙吹雪が投げられる。
口々に言ってくれる「おめでとう」の言葉。
何故かじんわりと涙が浮かんだ。
「なっ何泣いてんだよ」
「………幸せで。
ありがとう、和志」
「へへっ…あっあとコレ…書いてくれるか?」
和志はそっとあたしを下ろし、ポケットから一枚の紙を出す。
最初のコメントを投稿しよう!