命日、そして結婚記念日

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「…よし!」 満足げに朝斗が言う。 許可が出たと思ったのか、和志があたしを見て、改めてキスをした。 「…ここで誓えて良かった」 「そか。オレも………良かった」 ニカッと笑ってあたしを抱き上げる。 ふんわりとレースが揺れた。 すると、黙って見ていた仲間たちから紙テープと紙吹雪が投げられる。 口々に言ってくれる「おめでとう」の言葉。 何故かじんわりと涙が浮かんだ。 「なっ何泣いてんだよ」 「………幸せで。 ありがとう、和志」 「へへっ…あっあとコレ…書いてくれるか?」 和志はそっとあたしを下ろし、ポケットから一枚の紙を出す。
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