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「ん??」
「後で、父ちゃんが僕達に大事な話しがあるってさ」
手にしていた冷たいオレンジジュースをごくりと飲み込んだ。
「大事な話し?」
「うん!
朝、学校行く前に言ってた」
「ふーん」
しかし大事な話しと
聞いても驚くどころか
正直、またか、と思った
大事といえば、多分お母さん関係の話しだろう。
今までのパターンからすれば
絶対そうだ。
前もその前も
大事な話とか言って、
結局、昔のお父さんとお母さんの恋愛話だったりしたっけ。
別に、わざわざ私達にそんな
自慢じみた話し聞かせなくても良いのに。
所詮、逃げられたくせにさ……
バカみたい。
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