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しかも観察していたのを感ずかれたのか、鋭い目つきで睨まれた気がする。
まるでなにかに警戒をしているかのように―…
「あははッ」
私は、慌てて苦笑いをして誤魔化したが、彼は、まったく興味なさそうに、振り向かしていた顔を元通りへ前に戻した。
なんだかなあ。
怪しい奴って思われても嫌だし、あいさつぐらいするべきかな。
隣の席だから、今後色々とお世話になるかもしれないしね。
私は意を決して話しかけようと決めた。
ゴクリと生唾を飲み込んだ後、喉の奥から声を振り絞る。
「転校生の相田美菜です!!
よろしくね!!」
警戒されない為に、自分の本来持っている明るさを全面に出し言った
これで見ていたのを、怪しまれないって思ってたが―…
シーン。
「…………」
ん?反応がない。
聞こえてないのかな??
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