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あれから夏は三度も来たけど
一向に帰って来る気配ないじゃんか!!
「この野郎ーー!!」
私は、ガバッと勢いよく、ベッドから起き上がった。
「はあ、はあ……」
な、なんだ。
ゆ、夢か―…
どうして今さら、こんな夢―…
あの母親が帰って来る事はもうないのに。
というか、むしろあいつは
最初から帰って来るつもりなんて全然なかったんだ。
期待持つだけ、無駄だったんだよ。
きっと今頃、私達の事なんて忘れて、他の男と幸せに暮らしてるだろうね。
まっ、別に良いけど。
それより、喉乾いたし、ジュース飲んで来ようっと。
私は、目をこすりながら、リビングへ向かった。
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