゚☆。prologue。☆゚

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田舎の学校。 辺りは見渡す限り田んぼ、田んぼ、田んぼ。 じめじめと暑い教室。 通知表が返ってきて浮かない表情をする人達。 終業式が終わり、気がつけば夏休みは明日からだ。 中2の一学期も気付けばあっという間だった。二学期は体育祭や文化祭で忙しいからオレはあまり好きではない。 「セイヤッ。セイヤッ。明日から夏休みだぜッ」 オレの名前を背後から連呼する奴。同じクラスのハルユキ。 男なのに男にもモテるくらいの顔をしてる奴。オレは別にカッコイイとは思わない。 「だから何だよ。暑くて嫌じゃん。…ってか、暑いから抱き着くな。キモい」 ハルユキは何時もオレに飛び付いて来る。正直暑苦しいからやめてほしい。
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