゚☆。秘密。☆゚

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ほかの奴らは部活とか旅行とかで、ここじゃあ滅多にお目にかからないし、オレの趣味なんて誰も知らない訳だ。 勿論ハルユキにも話したことはない。正直、恥ずかしいから。 取り合えず、二階の自習室に行って、顔見知りがいない事を確認する。 「うっし。顔見知り無し」 小声で呟いて、適当に周りに誰もいない所に座る。 毎年こうしてここに来てる訳だ。 ひとりで寂しいとか、そんな事より、ひとりでいられて楽だとしか思わない。 何より、冷房が効いていて秦が擦れる音しかしないのだから、静かで勉強も捗る。 夏休み明けのテストの点数が良いのは、多分そのお陰。
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