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光輝は麻美より重いボールを手に取ると、助走をつけて投げた。
狙いは残ったピンの間。ゴロゴロ転がるボールは光輝の狙い通りに二つのピンめがげて進む。
「よしっ」
狙い通りにスペアを出し、光輝は小さくガッツポーズした。
「ナイス」
席に戻ってきた光輝と麻美はハイタッチで幸先を祝う。
「次は僕だな」
光輝たちを尻目に、元也は立ち上がり、光輝と同じボールを手に取った。
「元也君。真面目にやってよ」
同じチームの由衣が元也に檄を飛ばす。
元也はコクッと頷く。
「分かってる。任せな」
元也が助走をつけ、ボールを投げる。
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