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ボールは真ん中から大きくズレ、右のガーターに向かって進む。
ボールがガーターに落ちる寸前、ボールは急に曲がり始め進行方向を変えた。
ボールは一番前のピンと二列目のピンの間に向かって斜めから入り込んだ。
ガシャーン。
景気のいい音とともにピンは全て倒れ、光輝たちの座っているテレビのウインドウにはストライクと表示される。
「まあ、こんなもんだ」
「ナイスっ元也君」
元也が席に戻ってくると、由衣は拍手で出迎えた。
「お前もやるときはやるんだな」
「ん、僕はいつも本気だけど」
にっ、と笑う元也に、光輝は対抗意識を燃やした。
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