128人が本棚に入れています
本棚に追加
二回目の一投目。
麻美の投げたボールは、一ピンを残した。続けての光輝の出番で危なげなくピンを倒しスペア。
「光輝もやるじゃない」
席に戻ってきた光輝に、由衣が話しかけた。
「これくらいは当たり前だ。それより、次は由衣だろ。大丈夫か?」
「私を舐めないでよ」
由衣は、麻美より軽いボールを使い投げた。ボールはちょうど真ん中に転がり、全てのピンを倒した。
「橋崎さんもやるな」
「もちよ。さあこのまま行くよ」
テレビにはダブルと表示され、由衣・元也チームはさらにやる気を上げた。
「これはこっちも本気でやらないとダメね」
「そうだな。これからは一つも落とせない気で行くぞ」
光輝たちは二人して頷く。
最初のコメントを投稿しよう!