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ゲームはその後、三回、四回と続く。
どちらもハイレベルな戦いで、お互いに引かない。
片方がストライクを出せば、もう片方は最低でもスペアを出した。そのせいか、点差が一向に開かなかった。現在六回目まで終わり、由衣たちがわずか五点差で勝っていた。
七回目。麻美の投球。
ボールは真っ直ぐ行ったが、運悪く両端の一番後ろのピンが二本のこった。
続いて光輝の投球。光輝は深呼吸し、気持ちを落ち着けると軽く助走をつけボールを投げた。
右側にあるピンに向かってボールは一直線。ボールはピンの横をかすり跳ね飛ぶ。
とんだピンは所々にぶつかりながら、残っているもう片方のピンにかすった。ぶつかったピンはその場でくるくる回りながらぐら付いた。
「……」
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