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「!!…させるかァァァ!」
静は叫びながら無数の何かを男達に向かって投げつけた。
「よくこんな数のナイフを持っていたものですね。」
レディオ・ヘッドの男は投げつけられたモノが無数のナイフだとわかった様だ。
「無駄な足掻きだ。」
人型のスタンドによって透明化された無数のナイフは全て叩き落とされた。
(…あのレディオ・ヘッドとか言うの、厄介だわ…。見えているのか感じているのかわからないけど、こっちの行動が筒抜けだわ。
まずアイツをどうにかしないと…。)
静はレディオ・ヘッドをどうにかしなければと考えていた。
「覚悟は決まったか?」
人型スタンドの男が静に近付く。
「…えぇ。
ただしお前達を倒す覚悟がね!」
静は再びスタンドを出す。
「『アクトン・ベイビー』!教会ごと透明にしてェ!」
静が叫ぶと全ての力を搾る様にアクトン・ベイビーは教会を丸々、静とミッシェルと共に透明化した。
(かなり力を消耗するから長時間は無理だが2~3分は持つはず…
一気にカタを付ける!)
静は息が上がるのを我慢して覚悟を決めた。
「最後の足掻きか…。」
男は透明になり外まで見える様になった周りを見ながら呟いた。
「ここまで足掻くと滑稽ですよ、静・ジョースター。」
レディオ・ヘッドの男は苦笑する。
「正面入口、我々から直線で22mに移動。
そこだァァァ!」
レディオ・ヘッドの男は正面に標準を合わせた。
ガンッ!
1発の銃声が響く。
しかしそれはレディオ・ヘッドの男から発射されたものではなかった。
「……なっ…なんだって…?」
レディオ・ヘッドの男は何が行ったかわからないまま倒れかかった。
その銃声の弾はレディオ・ヘッドの男の左こめかみを貫いていた。
「ミッシェルはちゃんと自分で仇を討ったわ。」
静の声と共にミッシェルの死体の透明化が解かれた。
倒れかかった男ともう1人の男が死体の方を見る。
そこにはレディオ・ヘッドの男に銃口を合わせたミッシェルの死体があった。
「周りも全て透明にすれば、必ず私の位置を確認すると思ったわ。
そうすれば私以外の対象はわからない。
ましてや死んだミッシェルはもう対象にする事もない。
銃口を向けて固定しておけば死後硬直で自然に銃が発射される…。
利用させてもらったわ。」
静は男達に吐きかけた。
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