‐ZERO‐

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──また、あの夢を見た。 雨の降り続いている荒野。 剣を構えて向かい合う二人の少年。 何かを語る一人と、それに対して剣を振って叫ぶもう一人。 そしてぶつかり合う。 剣と剣が交差し、火花を散らす。 やがて均衡が破られ、片方の剣が弾き飛ばされる。 膝を着く人。 それに向かってまた何かを語りかけ、手を差し出す。 しかしまた手を振り払い、右手首の“何か”から淡い光。 そして──…
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