第三話 買い物

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「おまたせ」 アキは玄関の横に立っているシュウに言った。 「おっ、結局俺が言ったヤツになったんだ」 「なかなか決まらなかったからね」 そこでアキはあることに気が付いた。 「あれ?目が‥‥‥」 アキはシュウの目を見た。 「あぁ、カラコンだよ。さすがにあのままじゃ、マズイだろ」 「そんなに他の人達は嫌がるの?」 「口には出さないけどな。それにお前に迷惑掛かるからな。にしても大変なんだぜ?魔眼は店に入ってくんなってとこが多くて……」 シュウが話をしていると、アキはいつかのことを思い出してちょっと暗い顔になった。 「……そんな顔すんなって!お前が周りの奴らと違うことくらい良く解ってるって!!」 「‥‥うん、ありがと」 「んじゃ行こーぜ」 二人はエレベーターに向かった。 「で、何買いに行くんだ?」 「ここに書いてあるもの全部」 アキはメモ帳を渡した。 シュウは一通り目を通した。 「こんなに買うのか?」 「そこだけじゃないよ」 アキはメモ帳をめくった。 リストはメモ帳3ページ分あった。 「何に必要なんだよ?」 「ん?普段の生活とか大学とか‥‥‥あと、欲しい服とかかな」 「金足りる?」 「貯金は少しおろしたけど、足りなかったら出してね♪」 「‥‥‥‥善処しよう」 こうして二人は買い物に出掛けた。
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