月夜

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俺は美鈴の着物を着ている姿を何度見てるだろう… この関係はいつまで続くのか俺には想像がつかない… 何もなかったように身支度をする美鈴を… 俺はひと芝居終えたような気持ちで後ろから見守っている… 支度を終え美鈴が振り返り俺に笑いかけた時俺の顔もまた… 引き締まる… 「慶喜!」 ―美鈴は凛々しい顔で振り返った― 「何?」 ―慶喜はありったけの笑顔で返事をした― 「では行きますね!」 「あなたの着替えている姿を見るのがいつもさみしいです…」 「ごめんなさい……次はもう少し長い時間いられるようにするわ…」 「はい(笑)」
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