月夜

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「殿!美鈴が何やら忙しそうにしていたが何があるのじゃ?」 「いえ(笑)いい着物があるようなんで、その方をお願いしたのですよ(笑)母上も一緒にどうですか?」 「殿!そんな事よりもう少しお世継ぎの事をちゃんとお考えになってくれないと困るではないか!」 「…………」 「殿!もう少し自覚を持っていただかないと!御代もぜんぜん殿がこないと最近カリカリしているようじゃ!」 「わかっておる…」 「その話になると殿はどうも、つまらぬ顔をする!このままでは側室をもうけなくてはならないですぞ!」 「母上の好きにしてください!」 「そうさせてもらいます!徳川のためです!」 「もうその話はよい!」 「では今日は御代の所でお願いしますよ!」 「わかりました…」
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