見知らぬ手のあと

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「んっ~…あれ…ここは一体何処なんだ…」 目が覚めると俺は知らない場所で布団の中にいた。 ミーン、ミーン 外からはセミの鳴き声がしている。 「おや?起きたかい?」 そう声をかけてくれたのは白衣を着ている男性だった。どう見ても医師だろう。 「ここは、どこですか?」 と俺は聞いた。 「ここは診療所だよ。あなたは昨日診療所の前で倒れていたんだ。そういえばまだ名前をいっていなかったね。私はここの医師をしている高畑 衛という者です。あなたの名前は?」 高畑さんという人に聞かれたので俺は、 「俺は榊原 達也といいます。高畑さんですね。なんか助けていただいてどうもありがとうございます」 俺は高畑さんにお礼を言い一礼した。
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