見知らぬ手のあと

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高畑「そうか。でもまあ無理に思い出さなくて良いからな。無理に思い出そうとすると体に良くないからな」 高畑さんの優しさには感謝しか言いようがない。 高畑「…ただ…な…その……なんていうか……」 なにかを言いたそうな高畑さんに俺は、 「どうしたんですか?何か言いたそうですが?」 高畑さんに聞いたが、 「いや…やはりなんでもないよ…」 そう曖昧に高畑さんは答えた。 でもその高畑さんの言い方が気になってしょうがない達也は、 「どうしたんですか?なんか言い方がすごく気になりますよ?隠さないで言ってくださいよ?」 そう達也は高畑さんに軽い気持ちで聞いた。 「……」 しばらくの沈黙。 達也は心の中で (も、もしかして何かの病気か!?それでもう手遅れとか!?)
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