見知らぬ手のあと

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ついに高畑さんはいう気になったのだろう。達也の顔を見る。 急に顔を上げたので驚いた達也は思わず聞いてしまった。 「俺は何かの病気なんですか??」 真剣な俺に対して高畑は少し微笑んだがすぐに真面目な顔になり口を開いた。 「そういうことではないのだよ。達也くんはいたって正常だよ」 その言葉を聞いて安心した達也だったが、 高畑「私が言いたいのはそういう事じゃない。…あのな…昨日の記憶がなくて聞くのもなんなんだが…その……」 達也「その?なんでしょうか?言ってくださいよ」 病気じゃないことに安心した達也だが高畑さんがこれから言う事は病気とかよりもよほど怖く精神的にもきついことだった。
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