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シオとあたしは市内の図書館へと足を運んだ。
とても大きな図書館でシオらが通う学校と同じくらいある。
歴史書や小説、雑誌などなど…本という本がとにかくたくさんある大図書館である。
あたしたちはありったけのユグドラシルの歴史書を机にドンと置き、必死にページを開いた。
シオが歴史書を読んで…あたしはシオが読みおわった歴史書を元の場所に戻す作業をした。
…なんでシオかって?…あたしが読んでもチンプンカンプンだ~から♪←
ユリア「なんかわかったぁ??」
シオ「う~ん…これじゃないなぁ。」
ユリア「歴史書いっぱいあるからねー。大変そぉ…」
あたしたちが歴史書のページを開いて5時間たった。
シオ「ふぅ…これといったやつがないな。」
ユリア「ちょっと休まない…?疲れがたまってちゃ集中力もなくなるよぉ」
シオ「そうだな。少し休むか。…こんなに歴史書がたくさんあるとはなぁ」
ユリア「…その…シオのお父さんから聞いたことって…何なのぉ??」
シオ「…父さんは、今日と同じことが前にも起きてるってことを言ってた。そういう記憶がある。」
ユリア「昔にも今日みたいなことが起きたってこと?」
シオ「そう。このことを聞いたのはまだ僕が小さいころのことだったからちょっと覚えてないんだけどな。」
ユリア「そっかぁ…」
ガン!!
ユリア&シオ「!」
?「いてて…」
どうやら一番下の段の歴史書一冊が少し出ていたため、おじさまがその本に足をひっかけたらしい。
ユリア「プッ………おじさんださーい☆」
シオ「プフゥ!!…ユリア…図書館では静かに……笑」
おじさまは少し周りを見渡し、足をひっかけて飛び出した本を片付けずに、早々とその場を立ち去った。
ユリア「アハ…☆おじさん本落としたまま行っちゃったよ~!恥ずかしかったんだねぇ☆笑」
シオ「そうだな笑。…!!……あの本……」
シオが椅子を飛び出した。
ユリア「!」
シオ「ユリア…僕この本読んでない…よな?」
ユリア「いや…てゆかあんな本初めてみたよ…?」
その本は、他の本とは違い、赤々とした表紙をしていた。
シオは恐る恐る、本のページを開いた。
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