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サザ「それじゃ次は『操作』だよ。せっかく発動できたのにその力を操れないと意味がnothingだからね。『操作』はeasy。ただ《頭でシミュレートする》だけさ。手本を見せようかね。」
ルシア「頭でシミュレートか…」
サザ「わしの神字『輝』の力は『光を凝縮して形にし、操る力』。じゃ弓矢でも出してみようか。」
そういうとサザは左腕を前にだした。
すると左手に光が集まっていき、光の弓が現れた。
ルシア「おおぉ♪」
サザ「感心してる場合じゃないよ。」
サザは左手に右手を添えた。
そしてゆっくり右手を引くと、光の矢が現れた。右手は拳の形になっていた。
サザ「死にな。」
ルシア「え?」
サザは右手の拳をひらいた。
するとなんと俺に向かって光の矢が飛んできた。
ルシア「な!!」
俺はとっさに右に飛び、矢をかわした。
ああああ危ねェじゃねぇかオババァァァァ!!
サザ「……っち…」
…あれ?今舌打ちした?
このオババ…本気で俺を…?
サザ「あぁ。悪いねぇ…ついつい…」
…ついついじゃねぇよ。
ついついで殺されたらたまんないですよ。
サザ「とりあえず今この光の弓矢は、頭の中で想像すればできる。youもやってみなさいな。弓矢じゃなくてもいいからね。それぢゃぁ…『焔の刀』でも。」
ルシア「わかった。」
俺は頭の中で刀を想像し、右手に力を入れた。
しかし炎は右手から出るが、どうしても刀の形にすることができなかった。
ルシア「くそっ…なんで刀にならないんだ…ちゃんと頭の中で刀の形作ってんのに…」
サザ「……wow!!」
サザがびっくりしたように叫んだ。
ルシア「…ん?」
サザ「youの能力は『炎を発生させる力』。でも『形』にはできないんだ。」
ルシア「…??」
…うん?…いまいち理解に苦しむ。
サザ「youの能力は炎を発生させてもそれを形にして維持することはできないんだな。わしのmissじゃ。じゃ『炎の拳』はできるかな?」
…どうやら形にできないのはこの能力の性質らしいな…
そうとわかった俺は右手に力を入れた。手から炎が発生した。
サザ「炎を『纏う』ことはできそうだね。…よし。しばらく自主練習しようか。いろんなことを試しなさいな。」
力の性質はだいたいわかった…よぉし!やってやんよ!
俺は自主練習に励んだ。
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