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この世には、"異能"と呼ばれる力が存在する。
それは到底生物が出来ない、超常現象の類を、操る力。
彼らを我々は、ミステリアスと呼ぶ。
わたしはミステリアス。能力は物語に干渉する力。
短所は寿命が減ること、弱点はわたしが外の世界の住人だと気付かれること。
ふとしたキッカケで、物語から出られなくなる。
ミステリアスのうさぎ、フォンと物語から出るために物語を回ることになっちゃった!
まるで、不思議の国のアリスだわ!
ツンデレシンデレラ。弱虫桃太郎に、俺様一寸法師。食いしん坊赤ずきんに物語に出てこないはずの鬼!
わたし、元の世界に帰れるの?
ーー扉の鍵は、誰の胸の中に……?
「別にっ、あなたのためではありませんわ!」
「僕には出来ないよぉ」
「はん、小さいからって馬鹿にしてもらっちゃ困るぜ」
「お腹すいたぁ……食べちゃだめぇ?」
「あんたは邪魔なんだと。」
「あなたはまるで、私のようだわ、エリィ。」
「アリス、あなたの結末は、それを選んだの?」
「僕じゃ、ダメなの? エリィ」
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