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「貴様の罪は神殺しだ。」
無実。単なる下位の悪魔にそのような力なぞあるわけがない。
そう、ただの無実に罪を着せられ、彼女はここに立っていた。
「刑は羽根落としとーー」
その声がやけに楽しそうで、彼女は強く、唇を噛んだ。
「天空堕ちだ。」
「ん?」
空がキラリ。
明らかに落下するものを目の端から、最初は追いやるものの、もう一度視界に入れた。
ひゅん、まるで流れ星のように一瞬ののち。
「っ!? うわっ!」
降ってきた。
まっすぐ自分のところへ、黒いものが。
すかさず左へ避けると、さっきいたところは砂煙にまかれる。
「げほっ! げほっ、」
息というか咳というか、豪快に吐き出し砂煙が収まるのを待つ。
足元が見えて来たと思ったら、きのこが散らばっていた。
「っ今日の夕飯!」
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