3人が本棚に入れています
本棚に追加
急いで拾い集める。
ようやく収まった砂煙の先、降ってきたものを見てやろうと立ち上がって近付いた。
「俺の夕飯を台無しにして、まったく……食えるからいいけ、ど?」
そこにいるのは、黒い少女だ。
黒く長い髪は乱れて、額からは角が生えている?
服は灰色。ほんの少し赤いような気がする。
「黒髪に、銀の角? 羽根がねぇな……」
息はあるらしい。
降ってきた空を睨んで、彼女を抱える。
「天は罪人を生み出し、断罪す……か」
小さくつぶやいた。
ちらりと左腕を見て、家に向かう。
罪重ねる悪魔と堕ちた天使。ならば、罪を課す人は我が敵か。
どちらにせよ、我らの道は定まった。
(仮)end
最初のコメントを投稿しよう!