罪重ねる悪魔と堕ちた天使……[鍵]

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 急いで拾い集める。  ようやく収まった砂煙の先、降ってきたものを見てやろうと立ち上がって近付いた。 「俺の夕飯を台無しにして、まったく……食えるからいいけ、ど?」  そこにいるのは、黒い少女だ。  黒く長い髪は乱れて、額からは角が生えている?  服は灰色。ほんの少し赤いような気がする。 「黒髪に、銀の角? 羽根がねぇな……」  息はあるらしい。  降ってきた空を睨んで、彼女を抱える。 「天は罪人を生み出し、断罪す……か」  小さくつぶやいた。  ちらりと左腕を見て、家に向かう。  罪重ねる悪魔と堕ちた天使。ならば、罪を課す人は我が敵か。  どちらにせよ、我らの道は定まった。 (仮)end
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