一章 導

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 時は流た。ジークは成長し、幼さを幾分残すも、その体躯は青年に近づいた。  そう、良くも悪くも、人の時間は、止まってはくれないのだから………… 「我、力ある言葉を刻む 刻むは、『ハガラズ』 意味するは、破壊的な自然の力 故に望むは『竜巻』」 ジークは魔素を込めた指を空中に走らせ、アルファベットの『N』に似た文字を書くと、空に向かって一言発した。 「『ハガラズ』」
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