1255人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうか、ならもう言うまい。」
まるで俺の心を読んだかのように、あっさりとソイツは納得した。
「さあ、では契約に移ろうか。」
「どうすればいい。」
「なに、君は何もしなくていい、契約はこちらでやらせてもらうから。」
「あぁ、それと代償の事だが、[きみの運命]だ。それでも良いなら、契約をはじめるがいいかい?」
ソイツは、俺の目を見ながら、最後の問いかけをしてきた。
「あぁ、いいから始めてくれ」
俺に迷いが無いのを悟ったのか、無言のままヤツはユックリと近づいてきた。
「では始める。」
最初のコメントを投稿しよう!