一章 導

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空中に残された文字が輝くと、大気が流れ瞬く間に、轟々と渦を巻き、天と地をつなぐ壮大な風の柱が現れた。 俺は、目の前の竜巻に満足すると、文字へと流していた魔素を断ち後で見ているヤツに話しかけた。。 「ふぅ、どう。なかなかの出来だったと思うんだけど?」 振り返った先には、出会ったころから変わらない姿のロキが、満足気な笑みを浮かべていた。 「まぁまぁだな。だがまぁ及第点は、ギリギリクリアー、と言ったところだな。」
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