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優:「昨日の事、詩央里から聞きました」
穂:「将弥さんあなた詩央里と遊びで付き合ってるんですか」
将:「そんな」
優:「詩央里は自分の耳が聞こえない事で苛めにも合い、たくさんの涙も流してきました。これ以上、詩央里を泣かせるような真似をするのであれば詩央里と別れて下さい」
穂:「耳が聞こえない分人一倍純粋なんです。これ以上、私たちは詩央里の涙を見たくないんです。生半可な気持ちなら詩央里と付き合うのは止めて下さい」と話した。
将弥は何も言えず帰って行った。その数日後いつものように仕事をしていると将弥がやって来た。詩央里は仕事中だったが店から走り出して行った。将弥は自分と目を合わせようとしない詩央里を追いかけた。詩央里はどんどん走って行く。ようやく追いつき詩央里の腕を掴んだ。
将:「こっち見てくれよ。じゃないと伝えられないじゃないか」
将弥を見る詩央里。詩央里は自分の気持ちを話し始めた。「井ノ口さんだけには嘘はついて欲しくなかった。私が可哀相だから?耳が聞こえないから?音楽なんて分からないし?気の毒で言えなかった?でも…でも本当の事話して欲しかった。あなただけには哀れんで欲しくなかった。」
将「…」
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