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将弥の腕を振り切るように詩央里は走り出した。
大通りに出た二人。信号が点滅し始めた時に詩央里は横断歩道を渡った。将弥は詩央里を追いかけて車に危うく引かれそうになった。疲れたのか詩央里は歩き出した。しめたと思った将弥は無理矢理中央分離帯にある柵の上に立った。回りが騒いでいるのに気付いた詩央里は驚いた。
将「しーちゃん。こっち向いてくれよ。悪かった。俺が悪かった。君の言うと降り俺はどこかで君を可哀相だと思っていたのかもしれない。でも分かったんだ。楽しくなかったよ。後悔した。たとえ聞こえなくても君と一緒にいたかった。そう思った。分かったんだ。俺は君が…武田詩央里が好きなんだ。耳の事なんて関係ない!詩央里が好きなんだ。俺と……俺と結婚して下さい」詩央里は嬉しくて歩道から将弥の居る中央分離帯へと走って将弥の胸に飛び込んだ。そんな詩央里を将弥は抱き締めた。
数日後、将弥は詩央里の言えにやって来た。将弥は緊張していた。その時に口を開いたのは父親の義幸だった。将弥を外に連れ出したのだ。そして近くの公園で話したのだ。
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