健常者との結婚

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男性は「えっ…参ったなぁ。悪いけどこっちもそれどころじゃないんだ」と言ったが詩央里には分からず両手を合わせて拝むようにしたが「そんな事は駅員に頼みなよ」と駅員室を指差して言われた。詩央里は唇を噛み締めながら駅員室へと走った。 その頃「届きました」と電話が掛かってこない事が心配になっていた優樹菜と穂乃佳。駅員室に行った詩央里だがここも人がごったがえしていた。そこで詩央里はもう一度メモを書いた。「少し遅れますが必ず届けますと先方に連絡してください。武田」そして四季花の電話番号を書き人達の対応に追われている駅員の前まで割り込んでメモを渡した。駅員さんは一瞬驚いたようだったが「分かったちょっとだけ待ってて」と言ってくれたが駅員は忙しくなかなかその場を離れられないでいる。詩央里は思っていました。「駅員さんはいい人でした。こんな大変な時なのに嫌がりもせず…私の事を気に留めてくれていました。だから余計私は寂しくなりました。」そして詩央里はその場から立ち去って行きました。しかし駅員は詩央里が居なくなった事に気付き詩央里の肩を叩き「今、今かけるから」と言ったが詩央里は頭を下げ走り去って行きました。
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