健常者との結婚

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気付くと外は雨が降っていた。詩央里はどうして自分ばかり…。と思いながら走り続けていた。そして駅員が電話をかけてくれたお陰で大事には至らずに届ける事が出来た。雨に濡れながら詩央里は四季花へと戻り優樹菜と穂乃佳に頭を下げその日は家へと帰って行った。次の日、詩央里は仕事を休んだ。お父さんは心配そうに2階の詩央里の部屋を見つめていた。その日、将弥が四季花へとやって来た。優樹菜と穂乃佳は昨日の出来事を将弥に打ち明けた。将弥は詩央里の住所を聞きその日は帰って行った。それから毎日将弥は四季花へと通った。しかし詩央里は出勤していなかった。将弥は優樹菜たちから聞いた住所を元に詩央里の家にやって来た。急にチャイムを鳴らす訳にもいかず持っていたスケッチブックを2階の詩央里の窓へ投げあげてた。詩央里はなかなか気付かないが沙央里が「お姉ちゃん外に誰がいるよ」と部屋に入って来て教えてくれた。詩央里は窓を開け出てみると下には将弥が立っていた。「やっと気付いたか」と一言。そして「おはよう。しーちゃんいつ四季花に行くの?[僕しーちゃんが来るのずっと待ってるんだけど。ねっ四季花に来て」と言った。詩央里は「どうして?」と聞いた
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