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将弥は「君が好きだから」と言ってくれた。それを見ていたのはごみ捨てから帰って来た母親だった。将弥は笑顔でもう一度「ねっ今から一緒に四季花行こう」と言い詩央里は頷いた。それからの二人は毎日仕事終わりに会い一緒に食事をして過ごした。詩央里は毎日心臓がドキドキしていた。詩央里は心臓のドキドキってどんな音なんだろう…。と思っていた。それから詩央里は家に帰るとすぐに自分の部屋へと上がって行くようになった。詩央里がすぐに2階へ上がってしまうのでお父さんとお母さんはこんな事を話してた。
父:「詩央里の奴またFAXか」
母:「そうじゃないですか」
父:「帰って来るなり部屋に入ってちっとも降りて来ないじゃないか」
母:「含み笑い」
父:「何がおかしいんだ」
母:「やきもちですか」
父:「そうじゃないよ私はただ心配してるだけで」
母:「いいじゃないですか。詩央里のあんな幸せそうな顔私、初めて見たわ。」
父:「大丈夫かねぇ」
母:「そんな事分かりませんよ。でも耳が聞こえたって聞こえなくたって恋愛なんて皆同じじゃないんですか」
父:「でもまた傷つくと」
母:「いいんですよ。それでも。いいんです。」
父:「冷たいねぇ。」
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