ザ・内田組

ルーカス

次の日、佐々木は内田のアパートのドアの前で待っていた。
そして、木村と三人で登校した。
学校に着くと佐々木は校門で二人と別れ帰宅する。

ある日の朝だった。
いつものように登校しているとルーカスの集団に囲まれたのだ。
佐々木は内田の前に立ち、構えた。
そうするとひとりの男が前にでてきて二本持っていたバットのうちの一本を佐々木に渡した。

｢勝負だ‼裏切りもんはどうなんのか知ってるよな？佐々木　幹夫(みきお)さんよ‼｣

その男はルーカスの狂犬と呼ばれた
池田　昴(すばる)だった。

｢昴てめぇ・・・分かった。けりをつけようじゃねぇか‼｣

幹夫は昴にバットで殴りかかった。
しかし、昴は華麗にそのバットを避ける。
幹夫は何度も昴に殴りかかるがそれを全て昴はかわした。
幹夫の息が荒くなってくると今度は昴が幹夫に殴りかかった。
幹夫はなんとか避けるが動きは遅くなってきていた。
その時だった。昴のバットが幹夫の頭にあたったのだ。
幹夫は倒れた。幹夫の頭は出血していた。昴は倒れた幹夫にトドメをさそうとバットを大きく振りかざした。幹夫を恐怖のあまり目を閉じた。
少しして、幹夫はゆっくりと目を開いた。