ルーカス

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ルーカス

内田と木村は仲良く下校した。 内田は組から離れたアパートに住んでいてその近くに木村の家があった。 内田と木村は近道を通っていった。 その近道は暗く、危険だった。 なんと、運悪くここら辺のチンピラで大勢力を誇る「ルーカス」に見つかってしまったのだ。 ルーカスは内田組の学校卒業者が多い。 しかし、彼らは内田のもとで働くのを嫌がり、反内田組の勢力を作った。 ルーカスの情報力は凄い。専門学校でまなんだ情報分析力を生かし、全ヤクザを知っている。 勿論、五代目候補の和也のことも・・・ ルーカスのボスは「佐々木 幹夫(みきお)」 彼は四年間優秀な成績を納めていた。 しかし、家庭の事情で退学をした。事情が事情であり退学金は無かったものの、一方的な退学に内田組を怨んだ。 これを気に佐々木はルーカスを結成し、被害者を募った。 「内田組の五代目候補の内田 和也だな?学校は楽しいか?」 「お前は佐々木 幹夫だな?ふんっ、中退した人間がここら辺をうろついてるとは驚きだな」 佐々木は金属バットを二本とり、一本を内田に渡した。 「こい‼内田 和也‼」 内田は動かず、その場に立ち続けた。「おじけついたか?うおぉぉ‼」 佐々木はバットを持ち内田に襲いかかる
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