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学校までの10分、僕はいつの間にか少女を探していた。
そう自覚したのは、校門に着く少し前だ。
何をやっているんだろうと思うと、恥ずかしくなってしまう。
学校に着くなり、「おはようございまーす」と生徒が[入学式の案内]というタイトルのレジュメを渡してきた。
特に気にせずにそれを眺め、玄関に行ってクラス表を見る。
ぶっちゃけたことを言えば、別にクラスなんてどこでもよかった。まだ友達のいない僕の高校生活は、本当にゼロからのスタートだ。
偶然だか何故だか知らないけど、8クラスの中から自分の名前を見つけるのは、そう時間がかからなかった。
指示された教室は3号館の3階。学内図によれば、玄関から一番遠い教室だ。
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