序章

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髪をすきながら侍女は溜め息をついた。 「姫様の髪、いつもお綺麗ですわぁ」 羨望の目を向けるも侍女は仕事の手を休めることはない。 何て言ったって姫様はこの国の宝ですものね。 そんな侍女の言葉に苦笑しながら、フェリシアはありがとうと感謝を述べた。 ここはルーシェンド王国。 小さいながらも豊かな、笑顔と生命力溢れた国だった。 あの日までは……。
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