プロローグ~旅の始まり~

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「…行ってしまったのぉ」 おじいさんは 悲しげに一言そう呟くと、 ポロポロと流れている涙を拭うおばあさんの背中を 優しくさすってやった。 「でもあの子、 さよならとは言わなかったわ… あの子なら自分の運命を、 きっと変えるでしょうね…」 そう、ルトは未だ知らなかった。 自分がなぜ一族の残った一人なのか、 本当の運命の謎とは何なのかを…。 .
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