37人が本棚に入れています
本棚に追加
脳は全ての記憶を保持してるのだという。それの持ち主が情報を引き出せないだけで、実際には全て覚えているのだと。
だとしたら、この瞼の裏をやたらに往復する映像達は、自分のかつての記憶なのだろう。
余りに大量の情報に目眩がする。視界が現(ウツツ)か映像のそれかすら、判別出来ない程に。
「――!?」
何処かで自分を呼ぶ声がする。映像は目まぐるしく代わるばかりで、殆どが無音だから、これはきっと現実の呼び声だろう。
最初のコメントを投稿しよう!