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春樹の首筋には綺麗についた朱いキスマークが……
夢と同じ場所についた。
嬉しくなって春樹の顔を見ると
そこには、真っ赤になった春樹が………
「……………っ！
かっ、可愛い！春樹！」
抱き着こうとすると
バキィッ！
「…………ぐっ！」
顔を、凄い勢いで殴られた
学園中で、聖夜を殴れるのは春樹だけだろう
「痛！ 春樹、いきなり殴るなんで酷いぞ！？」
「酷いのは、お前だ！！
こんな所で、いきなり何すんだよ！」
言われて辺りを見回せば、何人かの生徒たちが、固まったままボー然とこちらを見ている
しかもよく見れば、春樹の後ろにも、確か春樹の友達の栗栖と河内が、ア然とした顔で突っ立っている
「俺は誰に見られても平気だ、春樹を愛してるからな！」
フフンと牽制の意味も込めて、回りに聞こえるぐらいに大きな声で言うと
ドスッ
「うぅっ！」
今度は腹に春樹の鉄拳がめり込んだ
「………っう、春樹、ひどっ。」
「聖夜の馬鹿！！！！
人前で恥ずかしいだろうが！
もう聖夜とは絶交だ！」
そう言い残し、春樹は走り去って行った
「「「春樹！？」」」
余りの勢いに、残された三人（聖夜、斎、智也）は、春樹の名前を呼ぶのが精一杯だった
「聖夜なんか嫌いだ～！」
嫌いだ～、嫌いだ～、嫌いだ～！
春樹の叫びのエコーがこだまし、がっくりと膝をつくと
ポンポン
肩を叩かれ振り向く
「「……………。」」
そこには、無言で励ます斎と智也の姿が…………
この日、聖夜と斎、智也の仲が少しだけ良くなったとかならなかったとか……
（笑）
End
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