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「で、何?まさかそれだけって訳じゃないよな。わざわざ看護士さんが俺を訪ねて来るんだから」
皮肉をたっぷりと込められた。
「…はい、清水さんに面会に来られていたのがあなただけでしたので、遺品の返却をいたしたくて…」
カバンの中から紙袋を取り出した。
「いらない」
「えっ!?」
「聞こえませんでした?そんなものいりませんよ」
彼は僕のことを、先生のことを突き放すように拒絶の言葉を放った。
「てゆうか、遺品返すだけで看護士がでてくるのって普通なんですか?」
「いえ、僕は入院する前からの知り合いでしたので…」
「なら、あんたがソレ持ってれば?その方があの人も喜ぶんじゃねぇ」
急にさっきのマンションで会ったときのような口調になった。
「俺、あの人と縁切る為に病院行っただけだし、そんなの貰う理由がない」
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