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「そんな風に言わないで下さい…悲しすぎる」
僕はすっかり冷え切ったコーヒーへ視線を落とした。
「悪いけど、俺には関係ないことだから…そっちで勝手に処分なり何なりしてよ」
取り出した紙袋には視線もくれず、面倒臭そうに言い放った。
「俺、あの人とはもう何でもないし…マジで関係とかないから」
「あっあの…見るだけでもお願いします」
意を決して口にした。
「だから、マジいい加減にしてくんねぇ?」
イライラとした様子で彼は左手を頭にやった。
「でも…!!」
それでも僕は食い下がらなかった。
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