迷い犬
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母さんの顔をぼんやりとしか思い出せません。 僕には笑った顔を見せてくれていたかさえ定かではないのです。 思い出そうとすればするほど見たことあるような、ないような、不思議な感覚に陥るのです。 頭が、痛くなるのです。
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